現在考えられるウリンに最も近い木材として、イタウバがあります。最近急速に人気が出て、良く使われるようになりました。
イタウバはウリンと同じクスノキ科の広葉樹で、南米産です。ブラジルでは元来耐久性が非常に高いことで知られており、30年以上と言われます。
ウリンに比べ、強度・重厚感は劣りますが、価格が安いためウリンの代替品として、注目を集めてます。質感は油を含んだようなぬめっとした感触で、導管が交錯しているため、ササクレはほとんどありません。導管の捻じれに依り、波のような杢目(虎目)が出る場合があります。色のバラツキや木質成分によるシミがあります。
経年変化で上記のバラツキはほとんど目立たなくなりますし、いかにも天然木ならではの、特徴かもしれません。材の安定性(施工後の暴れ・割れなど)はかなり良く、南米産のハードウッドでは最も安定しています。
日本から最も遠い場所での現地生産のため、生産管理が難しく、輸送コストが高い、入荷が安定しない、などの問題はあります。又、人気のある樹種のため、今後価格が上がることも予想されます。
アマゾンウリンと称することもありますが、ウリンと同じクスノキ科ですので、あながち間違いではないでしょう。ただし、アイアンウッドと言えるのはウリンだけです。
イタウバ以外でXXXウリンと称して、ウリンの偽物が出回ってますので、ご注意ください。