木材開発・輸入商社の社員として、1976年から主にインドネシアで日本の合板・製材向けの原木を探し回り、満船ベースの数量(およそ6000m3)で日本に輸出する仕事に携わってきました。
地方に行くと、まだ道路が発達しておらず、川が最も重要なインフラでした。
道路代わりに川を利用していたわけです。川に沿って家を建て、川に張り出した桟橋を設け、小舟で売りに来る物品を買ったり、乗合船で近くの集落に買い出しに行ったりしていました。勿論、現在でも東南アジアの地方ではよく見られる光景です。
ある時に気が付いたのですが、それらの桟橋は非常に頑丈で、聞いてみると、何年も補修せず、腐りもしないというのです。
その木材が、現地で「生涯腐らない木」或は「Kayu Besi(鉄の木)」と呼ばれる、ウリンだったのです。
留めているボルトは鉄なので、数年ごとに入れ替えるが、桟橋はそのまま使用するという事でした。
上の建物は一般材ですので、腐ってきますが、ウリンの柱はいつまでも残ります。
又、ウリンを薄く挽いて、瓦代わりに使っています。
ウリンの話はまだ続きます。・・・
ウッドデッキはウリンです。
http://www.chanoki.co.jp/